バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
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2007年。景気回復と思われていた日本の実体は、バブル崩壊後の対策で国の借金が増え800兆円になった。しかも毎日900億円もの金利が発生している。少子化、高齢化、人口減少。国家の破綻は目前となった。その頃、財務省に勤める下川は、ある計画を極秘に進めていた。田中真弓のもとに、疎遠であった母の真里子の訃報が届く。葬儀の最中にも、サラ金の取り立て屋・田島は真弓に返済を迫る。葬儀の後、下川は真弓のところに訪れ、母親の真里子は生きていて、自作のタイムマシンで1990年へタイムスリップしたという。下川と真里子は日本経済を救うべく一緒に、バブル崩壊を食い止め歴史を変えるプロジェクトを進めていたのだった。ところが、真里子はタイムスリップ後、バブル時代の東京で行方不明になってしまったという。信じていなかった真弓も研究チームの話を聞き、タイムマシンに乗ることを決意する。タイムマシンは何と、ドラム式の洗濯機型だった。真弓が中に入ると、ドラムが回り、まばゆい光に包まれた。そして、1990年3月へ。ワンレン・ボディコン、DCブランド。万札をふりかざしてタクシーを奪い合ったり、学生がクルーザーでパーティを開く。真弓にとっては見た事のない不思議な時代だった。真弓は、若き日の下川に出会った。今のお固い彼とは違い、遊び人の軽薄なイケイケ男だったのである。そんな彼に真弓は事の次第を話して協力を仰ぐ。果たして下川と真弓は母親の真里子を救出できるのだろうか。バブル崩壊は防げるのだろうか?